バイクに乗ってみたい!

普通自動二輪免許を取得してみる

400ccのバイクに乗るために必要なこと

せあぶ~ら
せあぶ~ら

仕事や育児に夢中になっていた時は

時間もお金も余裕なくてチャレンジできなかった

バイクの免許取得!

難病になって時間がたっぷりあるけど、お金はない。

難病による自分の症状は違反項目に該当しないから申し込める!

教習所に申し込みをしよう

普通自動二輪免許は以前までは中型二輪免許と呼び、その愛称が「ちゅうめん」。

申し込み費用は全国津々浦々、多少の価格差異はあるとしても10万円と+αという料金です。

せあぶ~ら
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申し込んだ教習所は、バイク販売店が発行した

教習割引用紙を出せば1万円割り引いてくれました。

せあぶ~ら
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申込金額は126,400円でした。

普通自動車免許を所持しているので、

規定技能時限数は17時限。

規定学科時限数は1時限です。

支払いは各種電子マネーも利用可能で、せあぶ~らはクレジットカード払いにしました。

教習予定を組んでもらう

希望する都合のいい日や曜日、時間帯を聞かれるので答えると、

あっという間に自動で予定が組まれてプリントアウトされました。

ハイテク♪

教習は「第一段階」と「第二段階」に分かれていて、一段階は一日2限まで、二段階は3限まで受講することができます。

無理しないで教習を受けたい場合は一日1限で全然大丈夫です。

せあぶ~らは短期集中型で卒業したかったので、週末以外毎日教習を入れてもらいました。

まだ雪が舞う3月でしたので、プロテクター装着してダウンを着込みます。

靴の指定は厳しくはないですが、サンダルはだめです。

せあぶ~らはpumaのスニーカーで臨みました。

運動能力検査、聴力視力検査

申し込みのすぐあとは、バイクの運転に査証のある身体状態にあるかどうかを確認する検査があります。

屈伸運動ができるかや、両腕を伸ばしたり曲げたり、握力測定をしたりです。

聴力と視力検査もありましたが、問題なくクリアです。

バイクはハンドルやブレーキレバー、クラッチレバーを握ります。そのため、握力が極端に弱い場合は申し込みができない場合がありますと、スタッフから教えてもらいました。

教習開始

一段階

➤1限目

  • バイクという乗り物について
  • 乗車までの確認事項
  • 半クラッチの練習

バイクという乗り物について5分ほどの講義がありました。

そしてバイクにまたがるまでにしなければいけない注意事項、特に安全確認を教えてもらい、「さぁ乗ってみましょう!」となります。

「えっ!もう乗れるの?」というのが率直な感想です。教習開始1限目からバイクに乗れるとは思ってもみませんでした。

エンジンのかけ方を教えてもらい、アクセルグリップを回すと「ぶおぉぉぉん!」とエンジンが音を上げて回ります。50ccのスクーターしか乗ったことないせあぶ~らにとって、人生初の400ccバイクのアクセルオンです!

ワクワクを超えてドキドキです。

そして1限目の大目標、「半クラッチ練習」です。

練習方法は

緩やかな傾きのある駐車場で「アクセルを開けずにクラッチレバーを少し戻す」方法です。

クラッチレバーを握った状態から少しずつ戻していくとエンジン音が変わると同時にバイクが少し動きます。動き始めたらクラッチレバーを握り動力を切り、地面の傾きを利用してバックする、ということを20分間繰り返しました。

【半クラでゆっくり前に進む→クラッチを切る→バックで戻る】を繰り返します。

少しずつ進む距離を長くします。とは言っても、5mくらいの距離を行ったり来たりです。

上手にできるようになったら合格で終了です。

教官と話しながら臨めた楽しい教習開始でした。

➤2限目から

教習開始とともにすぐにバイクに乗ります。

教習所内の外周を何周もぐるぐると走行しながらバイクになれる練習です。

ギアはサード(3)まで上げることが指示されます。

慣れてきたら優しい蛇行運転もやります。

蛇行運転ですが、やってみると結構難しいのです。あの爆音で蛇行するバイク乗りたちを想像して、あの人たちってバイク乗るのうまいのかな?と思った瞬間です。

教習が時限を重ねるにつれて技量を要求される内容が増えてきます。

せあぶ~らが最初にぶち当たったのが、「クランク」です。

S字じゃなくてクランクです。直角にくねくねっと曲がるあのクランク。

頭で思い描いていた走行イメージが間違っているのかも分かりませんが、走ってみると難しい。

アクセルは回すのか?ブレーキは?クラッチは?コース取りは?

と考えながら挑戦します。

1回目はバイクに跨り足で地面を蹴りながら教官の説明を聞きながら走行します。

2回目は「さぁやってみましょう!」です。

恐る恐るアクセルは回さず、ギアはロー(1)。

慎重に遠くを見るように走行するとクリアできました。

と、最初の一回目が成功したのが自分としては良くなかったのだと思います。

翌日です。

クランクを走行するタイミングでアクシデントが起きました。

最初の曲がり(右)でバランスを崩し、何が何だか良く分らないうちに右側に転倒しました。

もう衝撃と転んだというショックが同時に降りかかり、興奮気味に教官に向かって「ごめんなさいごめんなさい」を連発だったのを覚えています。

まさか自分が転倒するとは考えもしませんでした。

原因は、クランクに怯えたスピード不足、後輪ブレーキの使い過ぎ、近くを見すぎです。

転倒したときに感じたことは、

「ヘルメットとプロテクターがなかったらやばかった」です。

頭を思いっきり地面に打ちましたが、ヘルメットが守ってくれました。

肘と背中を強く地面に打ちましたが、プロテクターが守ってくれました。

そう、バイクはプロテクター必須だなと。

➤5限目から

教習内容がより深くなりました。学ぶことは次の通りです。

  • 一本橋
  • クランク
  • S字クランク
  • 急制動
  • スラローム
  • 坂道発進

一本橋を通り、クランクを抜け、S字、スラローム、坂道発進、急制動。というように教官によって順番は変わるとしても一連の走行中に各項目にチャレンジしていきます。

苦手な項目は何度も教えてもらえるのでとても助かります。

苦手意識の強かったクランクですが、一人の教官がせあぶ~らの運転技術に合った方法を教えてくれたので、失敗がなくなりました。

その方法は、「ギアはロー、アイドリングのまま車体を倒さずハンドルで曲がる」です。

この意識で苦手が克服できたのです。うまい人のようにアクセルワークも交えながら速度もあるクリアはできませんが、転ばず脱輪なくクリアできるようになったのです。

小さい声で言いますが、「教官によって身につくスキルは変化します」です。

二段階

一段階をクリアすると二段階に進めます。

二段階の主な教習は、実際の道路状況を想定した安全走行練習です。

障害物をよけ、信号で止まり、安全確認をして走行できるです。

ひたすらコースを走ります。走るコースは、卒業検定で使う①と②のコースです。

なので、教習中に卒業検定で走るコースは覚えることができました。

もうここまでくれば意識は卒業検定に受かるために頑張るに切り替わっています。

卒業検定

当日6時まで雨が降っていたので路面は濡れています。

緊張しながら9時に集合。

検定で走るコースは一人ひとり違います。せあぶ~らは①コース。

コースは暗記しているので大丈夫ですが、ひとつひとつの項目を的確にクリアできるかが問題です。

卒業検定メンバーは4人。ほかに大型二輪の卒業検定を受ける人もいました。

控室からほかの検定者の応援をしながら待つあの緊張感に溢れたあの時間。

順番が回ってきます。

乗車するときの安全確認から検定は始まっています。

無事に乗車。そして発進。コースに入る前でウインカー。

ん?気付きました。

発進するときにもウインカーを出してスタートなのですが、出し忘れて発進していました。

そう心で「あちゃー」と思いながら気持ちを切りかえてコース開始です。

車線変更、踏切対応、見通しの悪い交差点、直線の加速、S字、坂道発進、スラローム、一本橋、クランク、急制動。

すべて終えて、結果を待ちます。

教官が控室に入ってきて言ったことは、

「本日受講されたみなさん、全員合格です。」

やりました!

卒業検定、無事合格することができました。

「バイクに乗ってみたい」という思いが行動となり、難病もちでもバイクの免許取得という夢を叶えられることをアピールできたのではないかと思います。

指導に当たってくださった教官と、練習場を提供していただいた教習所の皆さんには感謝です。

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