はっきり言いいます。
「狩猟」と聞いて悲観的にぞくぞくする方はこの記事を読まずに閉じてください。
逆に、興味があったり、やってみたいという方はぜひ読み進めていただければ嬉しいです。
狩猟をするためには何をすればよいか?
日本では狩猟ができます。
もちろんですが、広大な大自然すべてが対象ではなく、決められた範囲内において狩猟が可能です。
狩猟と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
➤猟銃を使った銃猟でしょうか?
➤罠を使った罠猟でしょうか?
➤ジビエでしょうか?
➤そもそも動物がかわいそう・・・。でしょうか?
私は狩猟をしたことがなかった頃は、猟銃を使った狩猟がすぐ頭に浮かびました。
狩猟をするには「狩猟免許」が必ず必要です。
ですので、狩猟を「やりたい」と決めたら各都道府県で実施している狩猟試験日程をインターネット等で確認してみましょう。
狩猟免許には種類があります。
- わな猟免許
- 網猟免許
- 第一種銃猟免許 装薬銃、空気銃
- 第二種銃猟免許 空気銃
この4種類です。
免許の効果範囲は日本全土ですが、狩猟禁止区域もあるので狩猟マップで確認しながら実施します。
興味のある狩猟免許に申し込んでみましょう。
では、ここからは、せあぶ~らが受験した第一種銃猟免許の取得までをまとめていきます。
第一種銃猟免許取得方法
必要書類
➤狩猟免許申請書
- 住所、氏名、生年月日
- 受験したい狩猟免許の種類 などを記載。
➤猟銃・空気銃所持許可証の写し 【既に所持許可を取得している方のみ(クレー射撃をしている人)】
➤医師の診断書
統合失調症や そううつ病、てんかん、麻薬や覚せい剤の中毒者でないことの証明
➤写真 (受験票の所定欄の大きさ)
縦3㎝×横2.4㎝
申請前6ヶ月以内に撮影した無帽、正面、上三分身、無背景の写真
➤狩猟免許申請手数料(下記金額相当の現金または収入証紙にて納付する)
- 免許1種類につき5,200円(同時に2種類の免許について申請する場合は10,400円)変更有。
これらを用意して申し込みます。
試験当日までに狩猟免許予備講習会の受講が開催されることが多いので参加しましょう。
この講習会に参加すれば、試験当日の試験内容を攻略できます。必ず参加です。
せあぶ~らが受験するときは、試験申し込みと一緒に同時申し込み(ほぼ強制)でした。
テキストも受け取ります。事前に一読をお勧めします。
試験当日の流れ
試験当日は各都道県が決めた会場に行き、受験します。
学生の頃の受験当日のコンディションと違い、大人になってからの試験は緊張度合いが高いせあぶ~らです。
試験は「知識試験」と「適性試験」と「技能試験」があります。
☆知識試験☆
- 問題数 :計30問
- 制限時間:90分
- 合格基準:正答率70%以上
【設問内容】
- 法令や狩猟免許制度等に関する知識
- 猟具の種類や取り扱い等に関する知識
- 狩猟鳥獣や狩猟鳥獣と誤認されやすい鳥獣の生態等に関する知識
- 個体数管理の概念等、鳥獣の保護管理に関する知識
☆適性試験☆
- 合格基準:視力、聴力、運動能力について、以下の基準以上
【視力】
- 第一種、第二種銃猟の場合・・・両眼0.7以上、片眼0.3以上であること
(1眼が見えないまたは0.3に満たない場合は、他眼の視野が左右150度以上で、視力0.5以上とする)
【聴力】 ※補聴器の使用が可能
- 10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること
【運動能力】 ※補助具の使用が可能
- 四肢の屈伸、挙手及び手指の運動等が可能であること
☆技能試験☆ ※免許の種類によって、試験内容が異なる
- 合格基準:70%以上の得点(減点方式、30点減点で失格)
【鳥獣判別】 ※判別を間違えた場合、1種類につき2点減点
- 全猟具(共通)・・・狩猟鳥獣と非狩猟鳥獣について16種類を判別
※対象となる狩猟鳥獣は、免許の種類によって異なる(例:わな猟は、獣類のみ)
【猟具の取り扱い】 ※取り扱いができなかった場合、最大31点減点
- 第一種銃猟の場合
銃器の点検、分解及び結合、 模造弾の装填、射撃姿勢、脱包操作、 団体行動の場合の銃器の保持、銃器の受け渡し、休憩時の銃器の取り扱い、空気 銃の操作(圧縮操作、装填、射撃姿勢)を実施 - 第二種銃猟の場合
圧縮操作、装填、射撃姿勢を実施
【目測】 ※第一種銃猟・第二種銃猟のみ試験を実施、間違えた場合、1種類につき5点減点
- 第一種銃猟の場合
300m、50m、30m、10mの目測を実施 - 第二種銃猟の場合
300m、30m、10mの目測を実施
こうして試験が終わると、その日のうちに合否の発表があります。
都道府県によっては数日後に発表するところもあるので、これも確認が必要ですね。
試験に合格すれば、ようやく狩猟デビューだね!
早速道具を揃えなくちゃ!
まずは好きな猟銃を選びに行こう!
おいおいっ!
ちょっと待っとくれ!
今回取得したのは「狩猟免許」。
日本は銃刀法で厳しく銃の所持について法律で決められているんだよ。
次に必要なのは、猟銃を所持していいかどうかの試験なんだ。
えーーーーっ!
そうだったの!?
えっ!?
みんな知ってたの?
じゃあ試験に申し込まなくちゃだー。
で、何の試験?
そうなんです。
狩猟試験に合格しただけでは猟銃を所持することができないのです。
この事実を知ったのは狩猟試験の前の事前講習会の時でした。
一緒に参加していた6名全員が初耳状態で、驚きを隠せませんでした。
狩猟免許を取得したら次に受けるのが
「猟銃等講習会(初心者講習)考査」です。
これは各都道県の公安委員会が実施する講習&テストです。
申し込みは警察署の生活安全課です。
猟銃を安心して所持できるかどうかを法律順守に基づいて確かめる試験です。
昨今の猟銃に絡む事件の影響があるのか、年間を通しての試験回数が減っている都道府県があります。
申し込みは先着順で、申し込みはある意味争奪戦です。倍率高めの試験です。
合格率も各都道府県でばらつきはあるものの、9割合格もあれば3割合格という状況もあります。
事前学習が必須の試験ですので、驚かすようですが、しっかりと学習を進める必要があります。
試験当日の試験官は警察官です。居眠り禁止です。
午前が講習で、午後が試験の形が多いです。
試験に合格することで、ようやく猟銃を持つために必要な次の段階に進むことができます。
まだまだ先は長いですが、夢半ばで諦めるのはもったいないので踏ん張り時です。
ここから先のやることについてはまた報告します。
今回はここまでです。
皆さんの狩猟デビューのお役に立てれば光栄です。
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