健康と難病の境界線

MG

なんでこんなにだるいんだろう・・・。

今まで感じただるさとは何か違う気がする。

下半身の動きも重いし、歩くのもだるいなんて・・・。

受診してみよう。

明らかなケガや出血、痛みがないので、内科受診を優先的に考えました。

せあぶ~ら
せあぶ~ら

下半身が重く感じ、動かしにくいんです。

寝ても疲れが取れず、だるいんです。

内科医師
内科医師

ストレスの多い仕事ですし、夏の暑さも加わって

体も心も疲れが溜まっているのでしょう。

このようなやり取りを4か所の病院で経験しました。

それぞれの診察結果は・・・

内科クリニック➤問診と診察 診断は「慢性疲労」「夏の疲れ」

大病院総合内科➤問診と診察 診断は「ギランバレー症候群疑い」→神経内科に紹介状

大病院神経内科➤問診と診察 診断は「慢性疲労」

この体の違和感は明らかにただの「疲れ」じゃない気がする。

最後にもう一か所受診してみるか・・・。よし、行こう!

片頭痛でお世話になったことがある脳神経内科クリニックに受診することにしました。

体のだるさ、下半身の動かしにくさが毎日続き、

他にも数か所受診しましたが疲労ということで診断を受けました。

ですが、今まで経験したことがない違和感があるので診ていただきたいです。

診察した結果、脳のMRIで異常はありません。

ですが、腱反射や力の入り具合を考えると早めに大きな病院を受診したほうがよいでしょう。

紹介状を書くのでA総合病院の神経内科を受診してください。

5人目の医師による診察で初めて「この症状は異常」という反応がありました。

この先生のおかげで大病院の神経内科を受診することができることになりました。

大病院神経内科受診で

  • 採血検査
  • 腱反射検査
  • 問診
  • 可動域テスト

が行われました。

検査結果は2週間後でしたが、10日程で電話が入りました。

こんにちは。受診予約日はまだ先ですが、お話したいことと、追加の検査を受けて欲しいので

今日受診することは可能ですか?

はい、休みをもらってすぐ受診に向かいます。

病院に到着し、受付をすると、頭部CT検査と筋電図テストを受けて欲しいと伝えられました。

すぐに検査を済ませ、神経内科外来に移動して診察を待ちます。

診察待ちの間に頭によぎるのは、

「いろいろと検査をしましたが異常はありませんでした」って言われるんだろうなぁ。です。

診察に呼ばれます。

せあぶ~らさん。今回の血液検査ではある抗体の検査をしました。

理由はその抗体を持つ病気を除外するためでした。

結果用紙の3枚目を見てください。

AChR抗体という項目に「+」がついています。

これは、重症筋無力症の人にだけ現れる抗体なんです。

除外する予定が、この結果から

「重症筋無力症」ということが分かりました。難病です。

これからすぐに治療を始めていきたいと思います。

その前に、今日この後、もう一つだけ検査を受けて欲しいです。

テンシロン検査というものです。

分かりました。

気にしていた体調不良の原因が分かって嬉しい気持ちと、難病にかかってしまったという気持ちが複雑に入り混じっていますが、原因を明らかにしていただいた先生には感謝の気持ちしかありません。ありがとうございました。

この段階では難病であることの落ち込みより、体調不良の原因が分かったという安ど感が強く、体の力がすーっと抜けていくような、そんな感じでした。

テンシロンテストは、点滴でエドロフォニウムという薬剤を注入し、体に力が甦るかどうか、症状が軽減するかどうかを確かめる検査になります。

私はこの検査結果は陽性で、いわゆる、重症筋無力症確定となりました。

この日以来、内服治療が始まりました。

看護する側から、される側へと変化した日です。

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